鍼灸のエビデンス.2

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さらにエビデンス情報です。

安産の鍼灸治療を行うと、初産婦の方の出産にかかる時間は平均2時間短縮されました。

また、陣痛や分娩痛を軽減させる効果もあります。(出典:逆子の鍼灸治療 医歯薬出版)

 

安産の鍼灸治療の要点は「三陰交穴」への施灸です。

鍼灸師は自分の奥さんには出産の当日まで施灸して分娩台へ送り出します。

慣れた患者さんは自分でお灸します。

三陰交は内くるぶしの上で自分で施灸しやすい場所にあります。

ご希望の方にはご指導致します。

鍼灸のエビデンス.1

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鍼灸治療にはエビデンスが無いのではないか、という意見があります。

けしてそう言うわけではありません。

東邦大学医学部付属大森病院東洋医学診療さかご外来での鍼灸治療成功率
妊娠週数 28~32週78.8%
33~35週42.5%
36~38週1.6%

(出典:逆子の鍼灸治療 医歯薬出版)

というものがあります。

早い段階での治療開始が望まれます。

生理痛

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30代後半女性、不妊その他不定愁訴の治療。

生理痛も毎回かなりの痛みがあり、。生理前1週間ぐらいからは「体がドヨーンと重くなる」そうです。

まずは生理の治療をしましょう。それがそのまま妊娠のための体作りになっていきます。

全身の経絡図表

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壁に経絡図を張りました。

鍼灸の治療は全身に張り巡らされた気血の通り道である経絡の運行を正常なものに保つことです。

カルテに記載する際にもツボの名前を正確に書かねばいけませんので作業台の前に張っています。

この図は元の時代の滑伯仁が書いた「十四経発揮」という本に出てくる図に基づいて書かれています。

針灸の書籍は古来数え切れないほど有りますが、日本中国を通じて最も出版されているのはこの「十四経発揮」であるといわれています。

日本では江戸時代だけでも10数回も版を重ねているといわれているそうです。

針灸を学ぶにはまず経穴書が無くては話になりませんからね。

それに西日本で盛んであった「やいと・お灸」治療のために民間のひとも買って勉強したという話もあります。

それほどに古来、経穴といえば「十四経発揮」なのです。

前を通る時にちょっとご覧になってみて下さい。

 

6月例会

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漢方鍼医会6月例会で産婦人科と連携している先生のお話を伺いました。

ここ数年で逆子の治験は1500例、1000例が成功。だそうです。

60%以上の成功率は僕の実感とも符合します。

治療はやはり至陰穴と三陰交穴への施灸だそうです。

 

不妊症:男性側の治療

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さらに男性側の治療についても記述しました。

不妊は二人で分かち合う問題ですよね。

 

 

2.男性の治療

原因は女性にだけあるわけではありません。特に自然なプロセスによる高齢出産を計画する際男性側の意欲不足は大きな障害になります。ある病院の不妊専門医は「(タイミングを取る回数が)月2回ではお話にならない」と仰っているようです。最も妊娠しやすい排卵日前に何回か続けてタイミングを取る事は自然妊娠による確率をあげる重要な条件です。鍼灸は男性機能の強化にも効果があります。
極端なEDは心理的な問題が作用していることもあり、鍼灸による施術は必ずしも効果的とは限りません。30~50代の男性で「年齢よりも弱い」という感じの方。或いは「月に1回がやっと」という方が「2.3回は出来る様に・・」という感じで効いてくる方が多い様に感じます。

単にEDの改善にとどまらず精子の運動率や奇形率といった精子の質そのもの改善に迄至ることが各種の研究機関により報告されています。

例えばアメリカのバークレー生殖・女性の健康センター(Berkley Ceter Reproductive Wellness &Women’sHealth)での研究では鍼治療によって精子の生殖力の改善が報告されています。精子に問題のある男性40人をふたグループに分けて5週間にわたり片方のグループだけに週2回づつ鍼治療を行ったところ、鍼治療を受けたグループに有意に生殖力のある健康な精子の数が増えていることがわかったとの事です。
以前から中国や日本の医療機関ではこうした報告がなされていましたが、最近では欧米の研究機関でもこうした報告がなされる様になってきました。

男性も治療に通うことで「二人で協力していくのだ」という意識が高まりパートナーの女性も気が楽になる、という側面もあるように感じています。二人で治療に通われる方も結構おられますよ。

極端なEDは心理的な問題が作用していることもあり、鍼灸による施術は必ずしも効果的とは限りません。30~50代の男性で「年齢よりも弱い」という感じの方。或いは「月に1回がやっと」という方が「2.3回は出来る様に・・」という感じで効いてくる方が多い様に感じます。

単にEDの改善にとどまらず精子の運動率や奇形率といった精子の質そのもの改善に迄至ることが各種の研究機関により報告されています。

例えばアメリカのバークレー生殖・女性の健康センター(Berkley Ceter Reproductive Wellness &Women’sHealth)での研究では鍼治療によって精子の生殖力の改善が報告されています。精子に問題のある男性40人をふたグループに分けて5週間にわたり片方のグループだけに週2回づつ鍼治療を行ったところ、鍼治療を受けたグループに有意に生殖力のある健康な精子の数が増えていることがわかったとの事です。
以前から中国や日本の医療機関ではこうした報告がなされていましたが、最近では欧米の研究機関でもこうした報告がなされる様になってきました。

男性も治療に通うことで「二人で協力していくのだ」という意識が高まりパートナーの女性も気が楽になる、という側面もあるように感じています。二人で治療に通われる方も結構おられますよ。

ホームページ執筆

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まずは不妊症のページを書いています。

体質別に見分け方と大まかな治療法を書いていきます。漢方医学はずらずら書くと難しくて案外つまりません。

出来るだけ一般の人にもわかりやすく書くことを心がけていきます。

宜しお願いします。

今日の所はここまで。

「鍼灸の治療をしてると妊娠しやすくなる」ということは古くからこの仕事に携わっている人間なら誰もが感じていることだと思います。ここ数年の「妊活ブーム」のなかで薬剤に頼らず妊娠のための体作りをする方法、体外受精の成功率を上げる自然療法の中で最も効果的な方法、として鍼灸が注目される様になってきました。一説にはアメリカのテレビドラマ「SEX AND THE CITY」の登場人物がドラマの中で不妊治療で鍼灸院へ通う場面があり、それをきっかけに多くの人が不妊に鍼灸が有効であることを知った(!)ともいわれています。

私の漢方鍼灸の理論では不妊には(女性側の問題としては)主に次の様な原因があると考えています。

1.肝虚証・・婦人科の働きが十分に滑らかに機能していない人のことです。生理のサイクルが不定期であったり、生理痛がある等の婦人科のトラブルに見舞われがちです。又肩がこったり頭痛がしたり足腰が冷えて辛いといった不定愁訴やイライラしたり気分の落ち込みがあったりする人が多いのもこのタイプです。<br />
12経絡の内の「厥陰肝経」を中心とした治療をしていきます。<br />

2.肝実瘀血証・・瘀血という古血の固まりがお腹の中にあり、そのため婦人科の働きが鈍くなっています。瘀血がある人はおへその周りから下が硬くなっています。表面から堅くなっていて指が1センチほども押し下げられない様な人もいます。瘀血があると生理痛が激烈になったり、子宮内膜炎や子宮筋腫といった慢性的な婦人科疾患を抱える事になる人もいます。
「厥陰肝経」や「少陽胆経」を中心に体を整えつつお腹や足のツボを使って瘀血を取り除いて柔らかいふかふかお腹を作る事を目指して治療していきます。

3.腎虚証・・腎は身体面での老化と深く関係しています。人は年齢と共に老化していきますが卵子の老化は意外と早いことが知られています。見た目は十分に若い女性でも30代半ば以降は妊娠する確率がガクンと落ちるのはそのためです。腎の力を強化することは、アンチエイジングにつながる重要な治療です。
必ず「少陰腎経」を用いた治療をする必要があります。

( 腎の働きが良い人は年頃になれば性的にも十分に成熟し、妊娠をしやすい状態になりますがそうでない人はなかなか十分に成熟しません。こうした人は一見して年齢に似合わず幼い感じの容貌や生理の始まりの時期の極端な遅れ、しばしば生理が途切れる等の症状があります。こういうタイプの人にも腎虚の治療をする必要があります。)

4.脾虚証・・生来胃腸が弱くて体が虚弱な人の事です。胃腸に力がないので体も貧弱で筋肉に力がありません。胃下垂の場合もあり、下痢や便秘をしやすいです。冬になると風邪を引きやすく、一旦風邪を引くと長引いてなかなか本来の調子に戻りません。まずは胃腸の調子を整えて内臓全体の力を強める必要があります。<br />
「太陰脾経」を中心とした治療をしていきます。
如何ですか。ご自分に当てはることがあるのではないでしょうか?あるいはいくつも当てはまるという方もいるのではないでしょうか?そうです。こうした体質の問題は多くの人は二つ、或いは三つにまたがって持っているものです。
私達はその時々で一番大きな問題、又は手を付けられる問題から解決していきます。今はどの治療が出来るか?その診断を脈診で行い、痛くない優しい鍼で施術をしていく。それが漢方鍼治療です。

またこうした体質的な問題以外にも日々の仕事の忙しさや悩み事で疲れ、体調を崩して来院する方も多いのです。まずはおいしく食べて、ぐっすり寝て、しっかり毎月の生理を過ごせるようになること。妊娠という大きな変化に耐えられる健康な自分になったうえで吉報を待つ。それが鍼灸による不妊治療の王道なのです。